たまには真面目に…
このウエスタン、ちょっと普段作っている家具やスピーカーとは作る手順が異なります。
普通は寸法通にきっちり加工した部品を組み立てて行きます。
一旦部品が出来上がりますと、その部品を一気に組み上げてニョキニョキ~~と製品が出来上がって行きます。
そのプロセスはとてもダイナミックで、エキサイティングなのです!
一方、このウエスタンは、組立ながら部品を加工していきます。
なのでいつまで経ってもニョキニョキ感が無くなかなかエキサイト出来ません。
それは部品の形状に因るものなのです。
このスピーカーを構成するほぼ全ての部品が曲線な上に湾曲&傾斜しているからなのです。
例えば、この部分
天板と底板の幅と長さが異なります。それ故、側板がもともとの円弧な形状に加え、変な具合に傾斜して尚且つ意地悪に曲がっています。
きっちりと直角を出して作った部品はそのままでは接続面が「点」になってしまいます。
これを接続面が平面になるようにカンナで陰に籠ってジリジリ~~~っと削り落していきます。
同じ部品でも場所によって曲率が異なるので削り落す量と形状が異なるのです。
また、こんな風に板を曲げるのは、
念力でも気合いでも曲がらなかったので、型に張り付けの形でギブアップするまでお仕置きをします。
これは1枚の板ではなく図のように3枚の板を積層しているのです。
で、これがそれぞれの板のR(半径)が異なるので、3枚の板を仕上がり寸法に加工しては積層は出来ないのです。
解りにくいですね。上からみると同じ寸法で積層するとこんな感じに3枚の板がズレるのです。
なので、夫々の板は仕上がり寸法よりも少々大きくカットして積層します。
後で余分な部分はカットしたらイイ!…と簡単に思いますが、厚い木をキッチリと寸法通りに奇麗にカットするのは簡単ではないのです。
こんな風に切り代が出来ます
これを滑らかな仕上がり寸法に陰に籠ってチリチリ~~~っと切ったり、削り落していきます。
一事が万事こんな具合で、組上がっているのか、部品を作っているのか、進んでいるのか、止まっているのか、何をやっているのか、どこに居るのか、僕は誰なのか、…うぅわわわわわわわわぁぁxxxxxああああああ~~~!!!と叫びたくなります!
正直申せば、パラゴンや山車の模型に比べれば圧倒的に部品点数が少ないので、大丈夫かな!
…と安易に考えていましたが…大丈夫かな????に二アンスが変わって来ました
部品点数が少なくても、そのひとつひとつがグニャグニャ~~と曲がっていて、大きくて、重くて…パラゴンや山車の模型とは異次元の難しさがあります。
それに加え…こ奴らが…
どんどん愚痴日誌になってきましたので、次回にします(笑)
ではこちらの歌姫に締めて頂きます!
アフロ系ですね
不思議で独特なサウンド(と僕は感じますが)を作り謳うドイツ出身のAyo(アヨ)さんです。
「Complain」というタイトルなので「愚痴」の歌なのでしょうか(笑)
柔らかく優しい曲ですが・・・眉間にシワが寄っているので…愚痴を切々と謳っているのだと思います
・・・推測です
なんとも惹き付ける雰囲気ですね!
もう1曲
ステキです!
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Woodwork Studio AH_CHACHA WA_CHACHA GHICHONCHON!
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