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JBL パラゴン(PARAGON)自作で始まった! 木工 誇大妄想家 のサバイバル日誌//木工や音楽のことなど、あちゃちゃ~!わちゃちゃ~!ぎっちょんちょん!と雄叫びをあげながらの、てんやわんやの日々を綴ります。
2014/06/21 (Sat) 今に至る道のり(その4) ウエスタン15A自作日誌(6)

前回のブログより、「そして…毛利さんのおかげで、僕にしては真面目な補足説明が思いついたのです!」
・・・・の続きです!

「WE15A」は、確かに、とても珍しく貴重なスピーカーなのだが・・・それを受け取った学校側にとって、一体どんなメリットが有るのだろうか????

そんな頃、娘の卒業式に参列しました。
母校と同じような体育館で式は行われ、父兄席は体育館の後方でした。
女性の来賓の祝辞は内容までハッキリ聞こえましたが、学長や男性の来賓で参列された御方達の声は聞え難く、何を仰っているのかさっぱり解りませんでした。
折角の式典でこの様な有様では、お互いがとても残念な思いをしているとつくづく感じました。

益川先生の声が聞き取り難かったのは)この事なんだな・・・そう実感しながら…

「WE15A」はもともと映画館などの劇場用に開発されたスピーカー…
人間の声を劇場の後まで届かせる・・・・ムムムム・・・

ムムムムム・・・・

ムムムムム・・・・
ムムムムム・・・・ムムムムム・・・・ムムムムム・・・・
・・・・いつまで考えても・・・・何も浮かばずに“無・無・無・無・無・・・・”なので

前回記したとおり、毛利さんに電話したのでした!

そしていろいろホーンスピーカーの事を根掘り葉掘り教えてもらい、僕なりに以下のようにまとめて実行委員はじめ、同級生の皆さんへ報告しました!

そのまま、コピペします!・・・ちょっと真面目に語ってます。

«WE15A音質の効果について»

体育館の様な構造の建物では“残響が長く” 音が天井・壁・床に広がり、反射して、館内中を駆けめぐり、長い残響となってしまいます。
このため舞台上でマイクを通して話していても歯切れが悪く、はっきり聞き取れない事があります。
また、音は聞こえるが、何を話しているのかボヤけて聞き取りにくい…なんて事もあります。
これは話している方の声の大きさ以上に“声の高さ” と聞く人の場所や聴力に起因します。
難しい事は避けますが、最も聞き取り易い声帯周波数は4キロヘルツと言われています。
これは女性のチョッと高い声に相当します。
これよりも高くても低くてもどんどん聞え難くなります。
男性の低い声が聞き取りに難いのはこれが原因です。
また、その周波数を聞き取る聴力も年齢と共に衰えます。
そして舞台(スピーカー)から離れれば離れるほど聞き取り難くなります。
なのでこの様な構造の体育館では、どんなにハイエンドな音響機器を使っても音質は飛躍的に改善されません。
唯一、多少なりとも音質を向上させるには、提案したようなホーン型のスピーカーで音を鳴らす事です。

現状、体育館に着いているスピーカーは音の指向性が音を広範囲に広げるタイプのスピーカーです。
han047.jpg

音が周囲に広がってしまうため残響音が多く発生してしまいます。
sa1231.jpg



それに比べ、ホーン型のスピーカーは指向性が狭いため、音をドーン!と前に押し出します。
15a r

1111index.jpg
  
遠くへ音を伝える拡声器(メガホン)の原理ですね!
2131index1


なので、いくら現状のスピーカーを修理しても指向性を変える事は出来ませんので、聞え難い音声を体育館の後まで届かせようとするならばホーン型のスピーカーを採用するしか手立てがありません。
音質も現状のスピーカーより数段向上しますし、舞台音響としても十分に活用できます。
但し上記しましたがホーン型でも体育館が音楽専用ホールの様なクリアーな音声に激変する訳ではないと思います、また現状のスピーカーが使えない訳でもないので、ケースバイケースで現状のスピーカーと使い分けをしたら良いかと考えます。

と、「WE15A」だからこそのメリットを提案理由に補足したのです。

「WE15A」が他のスピーカーに比べ優位であることは、この拙い説明で多少は理解していただけたかな・・・と思っております。

しかし何より、度重なる慎重な協議を経て、他の同級生の意見も反映させながらのほぼ1年!
様々な想いと考えを以て、やはり、オリジナリティに富み、心を込めて皆で手造りできる『体育館用スピーカー』が、一番良い、という結論となりました。
…最後の話し合いは鬼気迫るものがありました!僕の文書力では伝えきれません。

そして、同窓会実行委員の御方や多くの同級生の尽力による、この熱く強い意志を含んだ結論に学校側も受け入れに理解を示して頂き…

今に至るのでした!…めでたし、めでたし。

祝・完結!

・・・・じゃぁ~なく、今からが本番です!

皆さんの熱い思いと、期待に添えるように頑張って作らなければなりません!

ヨーロッパ・ナイズされたインテリジェンスな当工房は、いち早くサマータイム制を試行して製作に当たっております!

木工サマータイム制 : 日が長くなったので、その分朝早くから遅くまで馬車馬の如く働く!…という、日本が推し進める労働体系とは真逆に向かってます(笑)

と言う訳で、製作は進めておりますが、暫くは、
地味ぃ~~~~~~~~~~~で、
どんより根暗ぁ~~~~~~~~~~で、
カリカリ・イライラ・ガッテム・ガッテム!と神経質な状態で
冶具の製作に日数を要します。

また、変化のみられる製作風景までたどり着けましたら進捗を報告します!


わざわざ、4回に分けた時間稼ぎ作戦の手中に落ち、ご拝読有難う御座いました!

お疲れになったかと存じますので、ごゆっくりと素敵な終末をお過ごしくださいませ!




別件ですが・・・
ホレス・シルバーの訃報を新聞で知りました。(6月18日:85歳没)
hore1.jpg
僕がホレスシルバーを最初に聴いたのはド定番ですが「ニカズ・ドリーム」です。



「ニカの夢」このニカというのは実在の人物で、ジャズ界では有名なパトロンのパノニカ夫人のことです。
ジャズがバップと呼ばれる新しい形態へ変わる時に、多くのジャズミュージシャンを後援したニカ男爵夫人のことです。
バップとは、マンネリ化したスイングに辟易した若手がもっと自由に…と即興演奏(アドリブ)を取り入れて暴れまくった僕も大好きな時代のジャズです。
このニカ夫人、チャーリー・パーカーとセロニアス・モンクの最期を看取った人であり、彼女の尽力がなければ世に出るとことがなかったプレイヤーもいたと言われています。(クリント・イーストウッドが監督をつとめた「バード」でそのシーンがありましたね)
そんな彼女ですので、「パノニカ」、「ニカズ・テンポ」、「ニカ」、「トニカ」、「ブルース・フォー・ニカ」…等、彼女へ捧げられた曲も多いのです。

このホレス・シルヴァーの「ニカズ・ドリーム」は、人種的な差別がなくなりジャズが「時代の音楽」になることだったニカ婦人の夢を曲にしたと言われています。

そんなストリーを知ると益々傾倒していきました。
ちょうどその頃見た映画、「遠い夜明け」とリンクして良く聴いていたのを想い出しました。
tooi.jpg

ご冥福をお祈りします。


(週末なのでもうちょっと:笑)
後に、現家内代表取締役奥様となる素敵な女性に、このレコードを聴かせてもらいぶっ飛びました!
とても歯切れの良いブラスセクションと、どうやっっ叩いてるの!・・・的なドラム。
やはり、村上ポンタ秀一大先生のタイコでした!


もうやめときます!

作業は・・・いまから行きます!
自分勝手なのです。
本当は、時差があるのです。
虚言癖があるのです。

とにかく行って来ます!!!


ホームページはこちらです!
Woodwork Studio AH_CHACHA WA_CHACHA GHICHONCHON!
木工房「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」のホームページ


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クラッピン ジャム ウッド by 原田        

Author:クラッピン ジャム ウッド by 原田        
JBLのPARAGON(パラゴン)を実寸で自作したのが事の始まり!(笑)、オーディオや家具、車のキャリアなどなど、好きな物だからこそ、こだわって物作りができます。1人でこつこつ木工品を作ってます。手作りの面白さをお伝えします。趣味の音楽や車のことも書いてます。

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