ご無沙汰しています。
ついにこの日が来ました!
山車の模型・製作日誌の最終回です!…1年弱掛りました。長かったぁ~!!
図面が完成しました!!
ブログの更新が出来ない程、不眠不休で頑張っちゃいました!…ウソです、ちょっとは寝てます(笑)
昨夜、数週間ぶりに布団で寝ました!…これは本当です!
我ながらラストスパートは凄い集中力でした!…これも本当です!
やるな、俺様!です…これは興奮が冷めてきたら恥ずかしくなると思います…でも今は言います!(笑)
ではでは、ちょっと自慢します!…今日だけは許してやってください!
3D図面なので、くるくる~~~~クルクル~~~と回っちゃいます!!
山車を下から覗いちゃう事も出来ます。
内部に入っても省略や誤魔化しは有りません。
必殺技を使えばこの様に、部品毎に分解が出来ます。
見えない部分も限りなく実物と同じに細部にわたって宮大工さんが作った継ぎ手(組み込み式)を再現しています。
最後の山場となった屋根も手ごわいだけあって実に美しいです!(唯我独尊ナルシスト自己陶酔型自画自賛)
これも外郭線だけでしたらこんなに苦労はしなかったのですが…“限りなく実車通りにぃ~~~”と、とりつかれていましたので(笑)
ではでは、最後の最後に屋根の仕組みをご覧頂きます。
先ず、上山肘木の上に「上山泰平べり:うわやまたいへいべり」が乗ります


その上に「上山棟木:うわやまむねぎ」が乗ります。(先端の凸凹には次の部品がハマります)


その上に「上山タルキ」が乗ります。


かなり面倒でした!!

細かく見るととても複雑なのです!

でも負けませんでした!(笑)

屋根の前後には「破風:はふ」が付きます。
文字通り“風を破る板”です。
屋根の傾斜ではない部分なので風がモロに当たります。本来は風が当たると左右に分かれる構造になっていたことから「破風」と言ったそうです。


その上に大屋根が乗ります。


本屋根から破風までの緩やかなカーブの落差を「箕甲:みのこ」と言うそうです。

本屋根と破風との勾配が異なって施工する為非常に難しい納めです…と、宮大工さんが言ってます!
僕もさんざん嘆きました!!

そして仕上げに「箱棟」と「めんど」が乗ります。

…とこの様な部品で出来上がっているのです!
が・・表から見ると非常に苦労した部分は全く見えません!!…鼻血・ブーブーブゥ~~~!!BOO!!です。

因みに、壇箱の屋根も基本的に同じ構造です。

屋根を描き上げ、やれやれと深煎りの(インスタント)コーヒーを呑みながら図面を眺めていると…
あっ!・・えっ!・・わぁ!・・あちゃ!・・わちゃ!!・・・ぎっちょんちょん!!
と、非常に見劣りのする部品がドンドン目に飛び込んできました!!
最初の頃に描いた部分です。
ワンワン泣いて押し出そうとするも逆流です!!
…ここで(始まりますよ!)、本来真面目で素直で誠実で愚直な性分ですので描き直しました!
御蔭さまで、お祭りド素人が、山車スペシャリストに変身です!…言い過ぎました、かなり詳しくなりました!
そして、ついにこの日を迎えたのです!
めでたし!めでたし!!
今回は山車の模型の製作と合わせてこの3D図面も大切なご注文でした。
半田市には山車の図面が存在していないため修理や造作も現物合わせや口伝えで対処しているそうです。
山車保存会の理事を務めるお客様は、かねてより後世に山車の構造や組み立て手順などを継承するための資料として
山車の図面化を考えられていました。
僕自身は不謹慎ながら「面白そうですね~、やりまぁ~~す!」と難しい事は容易に想像できましたがいつものノリと勢いで受注しました。
実際には、お客様のS様のご協力やお気遣いに随分励まされ、お世話になっている木工所のI様、奥様、兄様には多大なるご協力とご支援を頂き、土台を仕上げた木工作家のU様には最後まで気に掛けて頂き、お祭り好きの友人や知り合いには、様々な情報や応援を頂き、この仕事を通してステキな出会いもたくさん有り、なんとも万感の思いで今を迎えているのです。
この場を借りて、皆々様、本当に有難う御座いました。
僕は以前に「パラゴン」と言う巨大スピーカーを自作しました。今回のように皆さんの協力あっての自作でした。
パラゴンも見た事もない代物でかなり苦労しましたが、今回はそれを遙かに上回ります!
総製作時間(図面含む)は900時間を裕に超えました!
…もう振り返りたくありません!(笑)
しかし、なかなか経験できない有意義な取組みでした!(注:今だから言えます:笑)
と言う訳で、最後までご拝読賜りまして有難う御座います!
今後は、この山車の模型の展示や、文化活動で図面の活用する機会が有りましたらご案内させて頂きます!!
…と、早速、2月4日~1ケ月程、半田市乙川の金融機関で模型の展示をされるそうですので、後日ご案内します!


半田春の山車まつりの先陣を切る「乙川山車まつり」に合わせての展示だそうです!
……ほんと、間に合って良かった!!です!
ではでは、皆様のご厚情に感謝の意味を込めて…
大好きな曲です!…ありがとう!!
ホームページはこちらです!
Woodwork Studio AH_CHACHA WA_CHACHA GHICHONCHON!
木工房「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」のホームページ
山車(模型)の製作日誌はこちらにまとめています。(近いうちに更新します!)
山車の模型 製作日誌のページ
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2014/01/31 09:34 | [ 編集 ]
Re: タイトルなし
Mさん
有難う御座います!!
嬉しいお言葉、涙がチョチョギレます!!
今後も、調子に乗って頑張っちゃいます!!(笑)
2014/01/31 18:23 | 木工房 「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」 by原田 [ 編集 ]
祝 完成
ご苦労様でした。
拝見できるのを楽しみにしています。
Re: 祝 完成
ダボ爺様
有難う御座います!!
ハイ、是非是非(ハードルを下げて)見てみてください。!!(笑)
2014/02/01 00:50 | 木工房 「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」 by原田 [ 編集 ]
いやはや、「すごい!」の一言です。
図面もセットだったんですね。
実物もさることながら、この図面見ただけでゲンナリしますわ・・・
私のような怠け者には・・・
長い間製作&日誌の更新、お疲れ様でした!
またひとつ、”伝説”を作りましたね!
次は何をやってくれるのかな~♪
2014/02/01 18:56 | 九州のプチ軍事マニア [ 編集 ]
Re: タイトルなし
九州のプチ軍事マニア さぁ~ん!!
有りがとね!!
今回も「知らぬが仏」「素人の浅知恵」が成せた結果ですね!
お祭り好きで「山車」に詳しかったら、間違いなく断っていたと思います!!(笑)
2014/02/02 09:11 | 木工房 「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」 by原田 [ 編集 ]
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