ある御方(故人)が大切に使用されていたオーディオ機器を、あるご縁で知人とその方の口添えで僕も譲り受けました。
お引き取りに伺った際に、オーディオ専用に作られたお部屋・機材・音源を拝見し、その御方の音楽を愛して止まない純粋な想いを想像し深く感慨にひたってしまいました。
一番驚いたのが、床にビルトインされたホーンシステムです。
写真では解りにくいのですが、約1メートル四方の床板を開けると、床下にコンクリートで作られたホーンが埋まっているのです。
ホーンの中に入っている格子は、多分、中に落ちないように床に被せるフタだと思います。
故人が設計され特注で作ったものだそうです。
ホーン好きとしましては、我慢が出来ず、中に入らしていただきました
大人一人がすっぽり入る巨大なホーンシステムです。
ちょっとした滑り台の様です!
ホーンの元には38cmウーハーが2基組み込まれていました!
床から溢れ出る低音を想像すると…もぉ~、これだけで完全にノックアウトでした。
天井も滑らかな曲線になっていて、上から下から音が流れ着くリスニングポジションであったであろう場所に立って機材を見渡しながら、…お会いしてお話聞きたかった!…と感じずにはいられませんでした。
先週末に、その知人が譲り受けたオープンデッキが上手く作動しなかったので、お客様やオーディオ愛好家の御方のネットワークに助けられ、かつてオーディオ機器の技術職に従じていた御方を紹介して頂き、その御宅へ連れて行って頂きました。
故人が残した数多くのオープンリールに録音された音源を、ご家族に聴かせてあげたい…そんな知人の想いを理解し、不具合な箇所を精査しながら分解してくれました。
不動の原因は解ったのですが特殊工具が必要で、残念ながらその場で再生する事は出来ませんでした。
そして、偶然のホーン繋がりで…伺ったお宅のスピーカー・システムも超弩級なのです!
見てください!…コレ!
オール・ホーンの巨大スピーカーシステムです。
真ん中のテレビですが、これ60インチですので…
どれだけデカイか想像がつくと思います。
ちょっと、語ります!
ホーンスピーカーとは:例えば広い空間で大声をだしても声は届きにくいが、メガホンや手をラッパの様にホーン状にして声を出すとより遠くまで明瞭に声が届きます。ホーンスピーカーの原理もそれと全く同じで小さい口径で空振りしてしまう音波を能率よく空間に放射するために考え出された方式なのです…と書いてありました(笑)
何時か必ず作ってやろう!…と1年も放置しているウエスタン・エレクトリックのスピーカーがその原点とも言われています。
いつ見てもカッコいいですね~!!
で、こちらのお宅のホーンスピーカーなのですが、驚くなかれ…
すべての音域(ユニット)が全てホーン用のドラーバーユニットなのです。
これが低音のドライバーです。
低音ドライバー!…初めてその存在を知りました!
人が数人掛かっても重たくて垂直に設置出来ず、部屋の中央に鉄骨の梁を施工し、そこにウインチを付けて設置したそうです。
そして、ここから伸びるホーンはクネクネと曲がり…
一番大きなホーンから歯切れの良い低音が出て来るのです!
なんとそのホーンの距離(クネクネ曲った音道)は8メートルを超えるといいます!
中音・高音も言うに及ばずそれぞれが、クネクネ曲ったホーンから出てきます!
とにかく、このスピーカーシステムの総重量が数トン!…と言うのですから、たまげます!
案内してくれた御方が「家の中に機関車が居る」と仰ってた意味が解ります(笑)
それにしても、不思議なご縁で大好きなホーンの超スーパー・ウルトラ級のシステムを拝見する事が出来ました。
一方は今では鳴らす事が出来ないホーンでしたが、このお二人が出会っていればさぞかしホーン談義に花が咲いたであろうと…しみじみ感じました。
以外にもご近所同士だったのです。
で、聴かせて頂きました!
何が凄いって、とにかく「音の切れ!」がハンパないのです。
ビシィ!ビシィ!…てな感じです。
コーン紙の振動音とは明らかに鮮明度が違うのです!
また、偉そうに語ります。
普通は低音スピーカーユニットはこんな形をしています。
白い部分はコーン紙と言われる紙でして、そのこのコーン紙を振動させ、そのの振動はさらに空気を振動させて、それが空気圧の変化となり、音声となって聞こえるのです。
ドライバーユニットとはこんな形をしています。
ホーンを付けることを前提に作られたものです。中心の穴の中にダイヤフラムと呼ばれるアルミやチタンの振動板が入っています。
斜め読みのコピペなので、間違ってたり、説明不足でも怒らないでください(笑)
とにかく、オール・ホーン・ドライバーのスピーカー・システムはこの上なく珍しいのです!
ベースのアルコ演奏(弓弾き)…サックスかと思うようなギンギンな音でした!
ミルトジャクソンのヴァイブもシビレるほど色っぽく、ツブツブな感じでした!
…実に解りずらい説明ですみません
聴かせて頂いた音は如何様に足掻いても再現できないので、映像でご勘弁(笑)
この数十倍、音が鮮明で、前に尖がって出てくる感じなのです1
…やっぱり解りに難いですね。
僕が譲り受けたオーディオ機器もいつか紹介したいと思います!
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