今日は、よく働いた(いや作業した)。
“余は満足じゃ、ホッ・ホッ・ホッ”の1日だった。
早朝の作業工程シミュレーションを終え、今日はやるぞー!!と鼻息荒く出陣(登校)。
始業前には、ウマの釘打ちをパンパンパンと済ませ、この冬一番の寒さだったのでアスリートを気取りストレッチもどきで体を温め、温まらないので、ストーブの前でうずくまり、始業を迎える。
パネルソーでジグの部材をビィ~~ンと切り、予約しておいた横切り盤が空いたので、先ず側板のホゾだかサネだか知らぬが出っ張りを切る。
次に底板部材の斜め切り(3ケ所)をヒーヒー言いながら切る。
この部材は外観に過大なる影響を及ぼすので、とても精度が要求される。
だからヒーヒー言わざるを得ない。
見事墨線通りに切断!天才だ!。
もう2ヶ所切りたいところだが、昨日の横切り盤渋滞の影響で他のグループも待ちの状態だったので、一旦ここで横切り盤は終了し、他グループに譲る。
次に底板部材にジグをセットし、ルーターでRとそれに続く直線を切り落とす。
Rジグは天坂用ジグを作った際に、何かの役に立つかもと作っておいたジグ。
見事役立った。ラッキー!
それを部材にセットするのだが、いつもながら、まぁ~~~~~これが時間が掛り、デリケートで緻密な作業を要する。
が、ここは今日に限りイケイケな勢いでぶっ飛ばす自称自うぬぼれ天才なので、完璧なセッティングを済ませルーターでギュィ~~~ンと切る。
我ながら見事だ!
学校のルーターを1台ほぼ独占的に酷使しているので、徐々にルーターのビット(刃)が切れ止んでくる。
今日はいつもの倍の8段階に渡りちょっとずつ刃を出しながら切った。
直角もきっちり出て、美し~~~い切り口になった。
大成功!
一息つく間もなく横切り盤の空き状態を感知し、切り残しの部分を切る。
これも切り代は小さいがビミョ~~~~~に傾斜している。
角度にしたら19.7度。
またまたヒーヒー言いながら、途中チームの応援もあり、見事完成!パチパチ!
ここで午前中の作業は時間切れ。
午後からの作業のため、昼休みに天・地・側・その他今ある部材で左側のスピーカーボックスを組み立ててみた。
ウマ(台)を使って支えているだけなので各部材の位置関係は、いい加減な配置だが、なんとなく外観が薄ぼんやり見えた。
ちょっぴり感動してしまった!
それにしても内部の底の部分はこんな感じになっている(多分)。
底板3段重ね(2枚と思っていたが3枚だった:必殺舐めまわしネット検索で確証を得る)。
まぁ~~複雑な構造だ。
これを見ても解るように、とにかくパラゴンは部材が直角に接合された箇所がごく僅かで、複雑で繊細な角度やカーブで接合されている箇所が多い(多すぎる!)。
今回側板の外寸をオリジナルパラゴンに習い25+5/16インチ(671mm)として始めたので、板厚(24mm)が招く各部分への影響が序々に表れてきた。
前記(12月10日)したように側板下部の欠き込みが第一弾。
でもこうして実物をみると、内寸(天板と1番下の底板との距離)の24+1/2インチ(623mm)を死守し、音道の内部容積をオリジナルパラゴンと同じ寸法にした事が音質的には良かったのではないかと思う(根拠なき想像だが)。
詳しくは知らないが(知ろうと一応努力はしたが、電子工学的?内容なので全く理解出来ない)、良い音を出すために使用するスピーカーユニットに対する筺体の適正容積が有るらしい。
と言う事で内寸(623mm)をオリジナルと同じにしたのは正解だったとの思いに至る。
加えてしつこいようだが、表・芯・裏も100%フィンランドバーチの積層合板!
24mm厚!
硬くて重いよ~のこの素材が、必ずや・必ずやグットサウンドを奏でるであろう!(多分・切望する・鳴らないと困る)。
先生にもこの図体を見てもらい、“でかぁ!”と言い終わるや否や、次なる難関の相談をする。
それは天坂の前の直線部分を斜めに切り落とさなければならない。
ここは8mm残して60度の角度で切り落とさなければならない。
う~~~ん難しい。(機械の軸傾斜が禁止なので)
でも丸投げしないポリシーなので自分なりに策を考えた上での相談である。
(1)トリマーに角度ジグを作って付けて60度で削り落す。
(2)手動丸ノコのガイドを傾斜させて切り落とす。
(3)ヤケクソで訓練の成果を見せてやると強がってカンナで削る。
さすがに(3)は口に出さなかったが、先生はウ~~ンと考え込むも、高速ルーターで出来るかもと瞬時に回答する。
幸い、ルータービットが60度の角度であった。
早速機械をセッティングする(してもらう)。
続いて試し切りをする(してもらう)。
ここでまたしても難題発生。
天坂の形状が複雑で通常の機械の定規では合わない。
先生はウ~~ンと考え込むも、天坂に切削面と平行なガイド定規を付ければOK!と瞬時に回答する。
早速定規をビス留めする(これは自分でした)。
そして実物を機械に当て刃の出し具合の調整をする(してもらう)。
そして本番。
材が重く、反動が大きいので、先生と2人の共同作業となる。
水を打ったような静寂な緊張感を携え(誇張してみた)、ちょっとずつ刃を出しながら、ピタリと8mm&60度で切削完了!
お見事!
さすがだ!
う~~~と感動してしまう。
先生は謙遜し“いやいや機械が仕事しただけ”というが、なにがなにが、この発想が素晴らしいのです。
それと見事なセッティングと手さばき。
感動でした。
因みに小生の案は“ウ~ン精度がね~”とお気遣いを頂きながらも見事にボツ!
2週間の全身全霊の試行錯誤の案であったが、カスリもしない。
ルーター作戦も丸ノコ作戦も愚案のカンナ作戦と同レベル。
まぁ~致し方ない。
これが実力。
静かに精進を誓うのであった。
ちゃっかり者の小生は、60度の角度にしなければならないもう1つの部材を思い出し、“恐縮ですがもう1つ~”と「この際だからの心情作戦」に訴えて切削する。
それはウーハーバッフル(低音スピーカーが付く板のこと。なんだかオーディオマニアみたいだ、いい感じ!)。
相変わらずお気楽に、ついでにもういっちょ!とお願いするが、これはこれで切削面が大きいので難しく、微妙なセッティングをしながら(してもらいながら)定規を2段階に動かして切削する。
素晴らしい!
お見事!
またまた感動だー!
今ある材料を積み上げて記念写真!
総重量約200キロ!
ここで、冒頭のセリフ
”今日は、よく働いた(いや作業した)”
“余は満足じゃ、ホッ・ホッ・ホッ”
充実した怒涛の1日だったの巻き。
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