昨日、敵前逃亡したRジグに取り掛かる。
先ず、ブーメランみたいな形をしたR。
これはパラゴン(PARAGON)の全面の底板の部分。
パラゴンの実物を見たことが無いので、一体全体どんな構造になっているのかさっぱりわからん!!
怒っていてもしょうがないのでネットで収集した様々な写真を見ると、大きな底板の上にこのブーメラン型の底板が乗っているようだ。
更に、同じものが天板の下に引付いているようだ。
ムムム!さては、さては、もう一つのR(非対称なお山型)と組合せるのでは・・・・!
ひらめいた!
パラゴンは外から見える天板と底板以外に、内部にもう一つの天板と底板がある!
そしてそれがウーハー(低音スピーカー)の音道を形成している。
つまり音の通るトンネルを外から見える天板と底板で挟んでいる!
(当ってんのかな~?一抹の疑念を残しつつ)間違いない!!天才だ!
当初の計画では、とにかく曲がった板は全部、グゥエ~~~!バキバキ~~~!と悲鳴を上げても一切無視して、力任せにひん曲げて天板と底板にネジとボンドと荒縄(?)でエイ!エイ!と緊縛拷問接着してやろうと企んでいたが、新たな発見だ。
エセ文系文学少年の見事な推理。
一晩寝かせてよかった。
そして本題のジグ加工。
また自作ルーターコンパスを使ってRの切り出しか、トホホと思っていたが、またまたひらめきました!
この天才が!
リフレクターを支えるための湾曲壁ならばリフレクターの厚みを差し引いたR(半径)でいいのでは。
という事は天坂を作った時のRジグの固定位置を変えれば使えるのでは・・・。
早速2つの図面を取り出して数値計算してみる。
本体の奥行きがこれで、リフレクターの厚みがこれで、ジグの寸法がこれで、トリマーのテンプレートが3.5mmで、今から加工する板の寸法がこれで・・・・などなど。
足したり・引いたり・わめいたり・さんざん考えるもむなしく、ボールペンの試し書きみたいに脳みそが、まっ黒グシャグシャで思考停止。
ホント暗算が苦手だ。
さすが文系!
絵を書いてもう一度計算して最も自信のある数値で早速仮定でセッティングしてみる。
さてどうだ?
見事合わない!!
さすがだ文系!
落ち着け落ち着け。
本体は左右2つに分解できる。
そこには各々側板が存在する。
これが関係しているはずだ。
更に詳しく写真をみると側板の外に余計な事に桟が付いているではないか。
”なんてこと、しやがるんだ~~!この野郎!”と憤っていても仕方がないので、
つまり側板1枚分または桟も含めた2枚分を加味した位置にジグを固定すればいいのではないか。
セッティングしてみる。
さっきよりもかなりいい感じ!
でもドンピシャではない。
側板1枚なのか・2枚なのか。
悩んでいてもショウガナイ。
後々修正が効くように訂正代が多い側板1枚分でセットする。
そして切る!
お見事!
図面通りではないが、押さえたい部分の寸法は確保できたので合格!(自分なりに)
このジグは、特に形状が複雑なので機械での切り出し方法で、まぁ~~~悩んだ!
特に30mm程の両端からの斜め切り。
ハサミやカッターナイフなら何てことない形状も、木工機械を使ってとなると、
無理だ~~~あ~~、コレ!と考えこむ。
が、さすが先生!
“分割して切った材料をくっつければどぉ~”と提案してくれる。
目から鱗!!ハイいただき!有難う御座います!
とそのアイデアに飛びついて実現。
それにしてもJBLさんはどうやって切っていたんだろう。
今のようにNCルーター(機械制御で自由に材料を切り出すウン千万級の機械:覚えたての単語だから使ってみた、ん~、プロぽい)ならまだしも1950年代の後半に。
なんか方法が有るんだろうが、ここで検証している時間はない。
先へ進もう。
次はもう一つのRジグ。
これは決まったR(半径)ではなく、ひん曲がったお山型なので、これでもか!これでもか!観念せ~~!と言うぐらいに底辺の中心線からの距離を緻密に出し、それで曲線の近似値を出す。
やばい老眼到来か、と思うぐらい墨付けは難航を極めた。
先端だけは即席鉛筆ふらふらコンパスで曲線を書く。
今回は得意(いつの間にか十八番になっている)の自作ルーターコンパスは使えないので、シコシコシコと糸鋸で粗切りし、ベルトサンダーで整える。
昔からミシンというやつには相性が悪く、今回の糸鋸もそんな感じ。
あっち行け~と言うとこっちに来るし。
こっちに来い!と言うとあっちに行くし!
その線は越えちゃ~ダメ~~~というと必ず跨ぐし、
恐るべきストロングあまのじゃく。
苦労しながらも何とかジグの完成!
今日の作業時間も残り少なくなってきたので、このジグをつかって部材を4枚切り出して終了!!
この曲面のこの辺りに昨日届いたツィーター(JBL2402)が付くのか、とムラムラ想像し、ひとりほくそ笑むのであった!!
パラゴン(PARAGON) ・ JBL | trackback(0) | comment(0) |
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