いつの間にか年末です。
仕事は納まらないので、無理無理フタをします(笑)
〝あぁ~~~~時間切れ!”てな感じです。
おかしいですね、当初の予定では海外の取引先に合わせ、クリスマスからお休みを取るはずだったんですが・・・
海外との取引がないので、あれよあれよと働いてしましました(笑)
で、ウエスタンと言いますと・・・・
先ずは基本になる木型を作っています。
今回の制作にあたって音響のスーパーバイザーの〇サウンドのMさんに電話で
「今度、ウエスタン15Aをスケールダウンして作ろうと思うのですが、サイズが変わると音が変わりますか?」
と、今考えると
「アルトサックスとバリトンサックスって音が違いますか?」てな質問を堂々としてました・・・やりますでしょ、僕!(笑)
そんなアゴガ外れてもおかしくない愚問にMさんは、入力信号の限界となるカットオフ周波数などについてなんちゃらかんちゃらと説明をしてくれたのですが
生粋の文系体質なので「あわわわわわわわわ・・・・・・」と泡を吹いて気絶です!
で、種々検討の結果、今回はスケールダウンと言いましてもホーンの開口部を28インチ(710.5mm)にしました。ので・・・決して小さくありません。
まぁ~実寸が51.6インチ(1310mm)なので、それに比べれば・・・と説得します(誰をなんでしょうか?:笑)
何故、28インチかと言いますと、簡単には説明出来ないとても深い音楽理論と高等数学にもとづく僕なりの計算が
……あるはずもなく(笑)
「大体こんな大きさかなぁ~」てな発想です!
半分ホントで半分ウソです(笑)
設計のややこしい話は置いといて、他の理由の一つには「ウエスタン22A」を参考にしました。
この“22A”ですが、ウエスタンエレクトリックが“17A(15A)”の縮小版として開発したスピーカーホーンです。
じゃぁ~、この22Aを作ればいいじゃないか!・・・・と言いたいでしょうが
曲がり方が少なくて、萌えないのです!(笑)
まぁ、このような周りに言わせれば“どうでもいい”根拠の乏しいこだわりが以下の苦労を招くのでした。
ヒーヒー言いながら描いた図面通りに墨付けし
「出来たぁ~~!!」
と喜ぶのもつかの間
「あっ!、スロートが小さすぎる!」
スロートとはホーンの入り口で、スピーカーユニットが接続される部分なのです。
図面は全体を同じ尺度でスケールダウンしたので、スロートが10mmぐらいになってしまいました。
スロートを1インチ(25mm)に変更して描き直しです
今度こそ「出来たぁ~~!!」
と喜ぶのもつかの間
「あっ!、スピーカーユニットがつっかえてしまう!」
作ろうとしているホーンはスケールダウン出来ますが、ユニットは小さくならないので(当たり前ですね)ユニットが収まる空間が必要なんです。
直径180mmx130mm位のユニットまで収まるようにギリギリに曲率を変えて描き直しです
音道の距離(ホーンの長さ)と体積(ホーンの太さ)を考えながらの調整作業はとても困難を極めるのです。
良く考えれば前以て解るような事が、解らないのですから、大した者です!(笑)
で、粗切りです。
この曲線だらけの加工はとても危険で難儀なんですが木工秘技を駆使しているわりには、全く面白くない話なので割愛します!(笑)
カンナやペーパーや特製ジグを駆使して滑らかな曲線に仕上げていきます。
地味ぃ~~~~~な作業なんですよ
このように、自分なりの“譲れないこだわり”を追及した作業をしていますと、人間の五感の凄さを痛感してしまいます。
視・聴・嗅・味・触の感覚は絶対に機械では補えない部分があります(持論です)
とても高精度で、(無視できないので)厄介なのです。
昔、精密樹脂の金型設計のスペシャリストの方から
「指の感覚は1/1000の誤差を感じることが出来る、機械では絶対に認識できない違和感も感じることが出来るんですよ。」と教えてもらいました。
特に、今回のような曲線を加工してますと
「あっ!、ここがチョッと・・・・」
「うぅ!、ここがチョッと・・・・」
と指先で撫ぜるととてもとても気になってしまうのです。
また、凝視すると
「サイズは合ってるけど、なんか気になるなぁ~」
てな所が出てくるんですね
こんなことをしているから仕事が収まらないのですね
解っちゃいるけど止められない・・・です。
何かと気ぜわしい年末となってしまいました。
こんな時は「落ち着け~落ち着け~」とたしなめてくれるこのアルバムを聴きます(笑)
ピアニストのレッド・ガーランドが名盤『グルーヴィー』と同じメンバーで、スローやミディアム・ナンバーをしっとりと奏でている作品・・・と説明されてます(笑)
これは1年前に、ふらっと入った博多のレコード屋さんで、〝お、カッコいい!&安い!”と200円で買ったアルバムです(笑)
実は買った事を忘れてまして、今回初めて聴きました!
なんとも、しっとりバラードが和みます。
僕が買ったのはシリーズ6ですが、見つからないのでシリーズ1を聴きましょう。
和みますでしょ!
ではでは、大晦日になっちゃいました!
本年はひとかたならぬご愛顧にあずかり、ありがとうございました。
来年も頑張りますので、本年同様によろしくお願いいたします。
来るべき新しい年が皆様にとって佳き年となりますように。
良いお年をお迎え下さい。
原田佳文
Woodwork Studio
AH_CHA・CHA WACHA・CHA GHICHONCHON
木工房「あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!」
E-mail:ahcha_wacha_ghichon@yahoo.co.jp
ホームページ:http://ahchawachaghichon.web.fc2.com/
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