楽しい楽しい・メルヘンの妄想もついに着手する時が来た!!
いよいよ始まるJBLの誉れ高きスピーカーの名機・・・・・・
パラゴン(PARAGON)の自作!【別名:誇大妄想家のサバイバルプロジェクト】
紆余曲折・五里霧中・あっち行ったり、こっち来たり、未解決問題山積、パニック満載! そんな中、とうとう材料の入荷でプロジェクトがスタート!
本日、全面湾曲板を作るための木型用のコンパネが入荷。12mm厚のコンパネ11枚。
ペラペラのA4用紙に書いた図面からは想像できないあまりの重さ(130キロ)にビックリ!。
さすが素人!(開き直りの自画自賛)。
木は重いは、気も重いは、おまけにその場でコンパネ代の支払い(15,000円強!!) が生活費に重くのし掛かり、いきなりの三重苦。
重ねて前日の深夜にオークションでJBLのネットワーク(電気回路みたいなもの。詳しくは解らない。)をバッサバッサと強敵をやっつけて落札!
その時はオークションズ・ハイで勝てば官軍ムハハハハと酔いしれていたのですが、資金繰りに高熱が出て卒倒しそうになる(感じがした。確かに)。
また、家内代表取締役奥様に負担を掛けてしまう(本当に申し訳ない)。
失業者が抱える一番の難関。気が重くなってきた。暗くなってきた。ビビってきた。
そんなこんなでついに始まった。パラゴン自作。
実現を目標に。グッド・メモリーになるように日々の製作記録や残り少ない訓練校での生活を記してみます。
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JBLのパラゴン(PARAGON)は全面に大きな曲がった板が付いている。
正式にはレフレクター(反射板)と言うらしい。
先ずはこれを作る木型を作ることにした。
この湾曲板は単なるデザインではなく、左右から出る音を反射させ中央に集つめ拡散させる大役を担っているらしい。単に奇をてらったものではないようだ。
さすがだJBL!トレビアン!
しかし、これを作るとなると・・・・JBL社がどうやって作っていたかは解らない、まして木工ド素人。
普通ならば??????で困った困った、無理不可無理不可となるのでしょうが、さすが小生の座右の銘(素人の浅知恵。 知らぬが仏。 楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行するby稲盛和夫氏)が恐れを知らぬトレビアン(=この場合は無謀と訳す)なアイデアを次々と生み出し、その中から今回の凸凹木型方式を採用する。(別名:必殺YH式曲がって止まれの希望的観測やってみなけりゃ解んないウルトラ・スペシャル木型方式)
成功の確率が0~100%と言われても、先人の「困難に面して決してくじけてはいけない。摩擦や障害の果てに成功はある」の言葉を胸に、合板を積層して曲がった板を作ってやるぞ~!と決意する。
要は、ボンドで板を接着し、型にはめて圧着する。その木型のためのコンパネです。
その木型を24mm厚で考えていたので12mmのコンパネを2枚貼り合せなければなりません。
今日は貼るぞ~~~!と息巻いて登校し、グループでのもう一つの製作を進めながら機会を見ていざ始めようとするとコンパネの反り防止のため、腰切り(コンパネに溝を切りこむ)をした方がよいと教えてもらう。
なるほど!
たまたま他のグループが同じような作業を行っていたのでそのまま機械のセッテングを借りようと思ったら、昇降盤(恐ろしい機械なんです)では無理といわれ、いきなりつまずく。
と、別の先生から「パネルソー(巨大な機械なんです)で出来ますよ~」と天使のご教授を頂きノコ歯を6mm出してセットしてもらい、コンパネの厚みの半分くらいに溝を入れる。
2枚重なった時に溝が重ならないように溝の位置を変えなければならない。
以外に苦戦。時間切れ。途中で終わる。
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コンパネの溝切りの続き。なんとか終了。フー!!
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技能祭(訓練校の文化祭のようなもの)も終わり、本来の作業が再開。
今日はコンパネの貼り合せをし、プレス機で圧着を行う。
チームのみんなに手伝ってもらう。
ホント有り難い。
漬物の出来上がりを待つ気分。
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貼り合せも終わり、いよいよ木型の製作。
今回作ろうと思う木型はこんな感じ。
このR(曲線)を切りだすためのマスター型(型紙みないなもの)を作らなければならない。
その型に合わせて図面の木型を切りだして行く。
「手が掛るぜベイビー~!」といつものように気楽に考えていたが、これがこれがとても緻密で繊細。
先生にいろいろな方法を教えてもらい、正確に美しくRが切れるであろうと想像するコンパス型のルーター定規を作ることにした。
この場合、ルーター(恐ろしく高速で剥き出しの刃物を回す危険な機械です)のテンプレートガイドの3.5mm分を加味して作らなければならない。
コンマ1、コンマ3、コンマ5、普段の生活では全くもってお目に掛った事がない数値。
未だにこの感覚に不慣れで困惑する。重ねて乱視の私は「てやんで~。て言うと何かい、十把一絡げじゃだめだっ~のかい?」とグチグチ愚痴言うも自己否定しながら黙々とルーターの歯から支点までの距離を算出する。
終わってみると「1mmて大きいなー」としみじみ思う。
「1円て大金だな~」と失業生活に入ってから感じた感覚と一緒だとノスタルジックな感傷に耽る。
このセンチな気分がいけなかった。加工手順を間違えたのだ。
先生と軌道修正策を考え明日に備える。
加えて、もう一つ問題発生。図面はサブロク板で考えていたので1820x910mmのサイズで目一杯取っていたが、実際のコンパネのサイズを測ると1800x900mmだった。
よっ、素人!
図面の書き直し、書き直し。
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昨日の加工手順の間違いのせいで、まぁ~~~~~苦労した。
良い勉強になったとは程遠い。
オーティス・レディングのドックオブザベイを口ずさみながら「Wastin' time(時間の無駄だ~)」、反省反省。
何度も何度も間奏の口笛まで吹くことが出来た。やはり名曲だ!
その甲斐あって、何とか必要なRが取れるであろう定規を作る。
試し切りに加えて初めてのルーター使用(恐ろしいマシーンでした)。
何と、ドン!ピシャ! トレビア~ン! こんなに上手くいっていいのか?
いよいよ明日に本番。
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夜中に恐ろしい事に気付いた。
ドン!ピシャ! トレビア~ン!と決まった試し切りだが、ルーターは9mm幅の溝を掘りながら材を切って行く。
ドンピシャと決めたRの半径は溝の内側までの寸法で、今回は溝の外側で必要な寸法にならなければならない。
もしや?と思いよくよく考えるとますます確信的になる。
今日は面倒を見て頂いてる先生が出張で終日不在。
前日に好調の波に乗って本番の打合せをしていたので、大きくつまずく。
理論的には単純に9mm支点の位置を変えれば良いのでしょうが、試し切りで支点を止めたビス穴の中心など見定めることなど出来ず、一からやり直し。
本番の材の中心。そこから支点までの距離、端からの距離、直角出し、昨日に続き、まぁ~~~~~苦労した。 (今日はさすがにオーティスは封印した)そして本番、いざ出陣!!
またまたトレビア~ン! ワ~ンダフル! ドン!&ピシャ! バッチ・グー!! 大成功でした。パチパチ。
プロから見たら「何言ってんの?、大袈裟な」と言われるでしょうが、そこは初心者!お許し願いたい。
それにしても大きな曲線切りにちょっと感動でした。
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今日は雨、彦山川に掛る新橋の水門からいつもの轟音。
常習金欠者には外出・無駄使いさせない恵の雨。
今日は引きこもって図面書き。
グループで並行して製作している下駄箱の台輪と脚の構造の考え直し。
今回の条件が下駄箱の片方が玄関の上がり縁に乗せるので、小生の描いた図面だけ見ると脚が中に入りすぎて少々不格好。
しかしお客様のご要望に沿うためには外せない条件。
普通は片脚だけを付けるというが、万一別の場所で使う時は、そりゃ・そりゃ折角の下駄箱が無用の長物になってしまう。
そして必ず「あの野郎、なんて考えの浅せ~奴だ!」と恨みすら買ってしまうだろう。
小心者の小生はそんなリスク管理もしつつ全面構造改革。
先生にアイデアを頂き、脱着式の脚にして脚を外し台輪だけでも使えるし、脚の位置を変えても使える形に変更。
自己流で勉強中のCADの勉強になると思い必死コキコキ。
まぁ~~~時間が掛る。
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実は小生、パラゴン(PARAGON)の実物を見た事がありません!
そんでもってパラゴンを作ろうとしてます。
これを言うと10人が10人、中には親戚縁者・ご近所さんも巻き込んで、え~~、うそ~~、信じられな~~い!!!!と言って、ぶっ倒れます。
中にはキャーと阿鼻叫喚の形相で気を失います。(小生の家族の事ですが)。
おまけに、むか~しからこの壮大(=無謀)なプランを思い描いていたわけでもありませぬ。
退職し、何が出来るか?何がやりたいかと自問自答する中で、自分で物を作りたい。
そうだ木工を目指そう! 45歳・妻と2人の子供がいる家長の考える事ではありません。
おっしゃる通り。重々に承知しています。
そんな中でパラゴンに出会いました(正確には出会っていません。雑誌かなんかで見たんだと思います)。
もともと音楽が好きでJBLのスピーカーは憧れでした。
特に4350のウーハーの迫力(これは実物を見た事はありますが、音は聞いたことはありませんので迫力とはその見た目の事を意味します。悪しからず)には完全にノックアウトでした。
また、グレイトフルデッドのステージに積まれたおびただしい量のJBLのスピーカーの光景にもぶっ飛んで感動した記憶が残ってます。
だからパラゴンの存在も記憶の何処かにあったのだと思います。
そんな小生ですが、かろうじて4312MKⅡで楽しんでる程度の単なる音楽好きで決してオーディオマニアでは御座いませぬ。
だから全くスピーカーの構造には精通していません!(威張る事ではありませぬが)
だからと言っては何ですが、パラゴンを見た時(勿論写真です)、木工を志した小生は、「素人じゃ無理だけど木工の技術があれば簡単じゃん。楽勝・楽勝」と気軽に考えていました。
木を四角にゴシゴシ切って、ボンドとネジでパンパンパンとくっ付けて、長方形の木をエィ・ヤァ!と曲げれば出来ると思っていました。ハハハですね。
実際に製図の自由課題の授業でパラゴンの図面を書き始めた時、さすがの小生もパラゴンの写真に向かい「おぬし、なかなかやるな。手強いぞよ」と敬意を払い、ネットでよく見る簡易図を拡大したり縮小したり写真から他辺比率を計算するなど試行錯誤して何度も書き直し(これだけで本格的な図面を書こうとしていた、あの夏の日の小生の天真爛漫さにも敬意を払います)、天のお助け情報(しらみつぶしのネット検索)で得た専門誌のバックナンバーを執念の賜物で手に入れ何とかそれらしい図面を書き上げました。(一冊は30年前の雑誌でまぁ~手に入れるのに苦労しました)
それからがとてもとても語りつくせぬ程に大変で、一難去らずにまた一難、行ったり帰ったり、泣いたり、わめいたり、食ったり、飲んだり、そりゃ、そりゃ、横槍・縦槍・後槍の攻防の末、先生2人のご理解とご協力の下、製作の許可を取り付けてくれました。
感謝・感謝・感謝!!!!!!
そんなこんなの小生は実際のパラゴンを見た事も無いし、オーディオの事もさっぱり解らない、只只、パラゴンの佇まいが美しく、木工を志したので是非挑戦したいと考えただけの理由で挑んでいます(ピュアだなぁ~!)。
一角の木工家とオーディオマニアの視点ではマイナス要素満載と言うらしいです。(無謀だなぁ~!)
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午前中はグループ製作の下駄箱に掛り、午後から木型の縦横の部材切りを行う。
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