深夜の図面描きが、ライフワークになりつつあります(笑)
文字が恋しくなりましたので綴ります!
「噂の刑事トミーとマツ」…ご存知でしょうか(笑)?
1970年代末~80年初めに放映されたTVドラマです。(多分僕が中学生の頃です)
国広富之演じるトミーは、普段は血を見るだけで気絶するダメダメ刑事なのですが、松崎しげる演じるマツから
「この、おとこおんな!、トミコ~~~~!」と怒鳴られると、
耳をピクピクさせて人が変わり、仮面ライダーばりのアクションで犯人をやっつけるというベタベタな内容のドラマです。
毎回、毎回、この決着方法で犯人が捕まります(笑)
解っていても、見てしまう「水戸黄門」シンドロームでした。
僕も、
「難しいねぇ~」とか
「無理でしょ!」とか、
「市販品にはないんですよねぇ~」とか、
「どこに行っても断られちゃって」とか、
「コレが拘りなんですよ!、何とかなりませんかねぇ~」とか言われると
鼻がピクピクし、後先考えずにメラメラと火が付いてしまう気性があるようです(笑)。
勿論、中には如何様に考えても不可能な事もありますが…
今回も、「ここのポート(ダクト)を木製で出来ないでしょうか」と言われ、
最初は、丁重にお断りしたのですが…
お客様の熱い想いを聞く内に…
「解りました!トライしてみます!」と応えていました(笑)
紆余曲折はありましたが、やれば、出来るんですね~、チョッとづつ形になってきました!
これは、この様に板に円を切り抜き、何層にも重ねて成形して行きます。
その数、気絶しそうになります(笑)
一見簡単そうに見えますが、手間が掛るばかりでなく、精度を出すのはかなり困難です。
材料は、アピトン100%の積層合板です(昔の高級スピーカーには良く使われていました)
この合板、今は入手不可能です。
(シナ・アピトンは今でも入手出来ますが、100%アピトンは無いのです。)
これは、お客様が最後の最後に建築関係の会社の在庫を購入したそうです。
とにかく、堅い!(笑)
アピトンは、比重が重く、水に沈む木材として知られています。
そのような大切な材料を使った加工ですので、やり直しが利かず、プレッシャーが掛ります(笑)
まだまだ、今から難加工が待っていますが、これを使ってエンクロージャー(スピーカー)のポートを作ります。
この、ポートですが、チョッと語ります!(笑)
一般的にスピーカーには機械が納まっていない穴が開いてます。
(正式には「バスレフ方式」のスピーカーと言いますが、難しくなるので割愛します)
この穴ですが、実は図のようにスピーカーユニット後面から発生する音の低音域を増幅しているのです!
この後から出る音を如何に扱うかによって音にかなりの影響を及ぼすのです。
これは、以前に海外のお客様からのご依頼で描いた図面の一部です。
何てことない只の箱ですが…
中はこんな風に迷路になっています。(全部に微妙な傾斜角度が付いていて大変でした!)
後から出る音を、長い音道を通してホーンの様な役割をさせます。この長さは数メートルになります。
これが、「バックロード・ホーン方式」と言います。
この様に、ポートの開口面積や、長さによって音色がガラリと変わるんです!
なかなか、隅に置けない存在なのです。
僕は、影のフィクサーと呼んでます!(笑)
で、戻ります!
このポートですが、一般的には紙筒や樹脂で出来ています。
それを頑丈な木製で作って欲しいとのことでした。
このポートが原因するポートノイズや付帯音を回避する役目もさることながら…
「あの、ウン百万円の○○の△△でさえ、紙やプラスチックですので、コレが木製だったら…カッコいいですよね!」
これで、かなり「グラ!」っと来るのですから(笑)
「外からチラっと見えた時に…あれ、木製!、なぁ~んて…」
実は、こういうのが大好物なんです! これで、方向転換です!(笑)
てのは半分冗談で、本当は、絶版材料を購入して長年保管してまで、何時かは実現させたいと想い続けた、その丈を聞いていますと…「これはやらねば!」と思ってしまうのです。
そして、「ううううううう・・・・・どうしよう・・・・」っと毎回落ち込むのです(笑)
一難去らずにまた一難!
見渡す限りの壮大なる多難!
やりがいのあるお仕事に恵まれております!…強がっています(笑)
でも…面白いからやめられません!
この人達も、同じこと言ってます!
「Can`t Stop : やめられないんだぁ~~~!!」…と(笑)
レッチリです。ちょいと激しいです!…が良い曲です!
ベースのフリーは、見た目はチョッと激しいですが、カッコいいベーシストなんですよね。
あの、スタンリー・クラーク先生に召集されバリバリ弾いてます!
シーラ・Eは、歳取ってもカッコいいですね!
書きましたね~!!(笑)
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comment
はじめまして
コミュニティに参加してた、audio好き、です
こちらでは、始めまして(*^^*)
トミマツ、、、懐かしいドラマですね
されど、ここまで無理難題に答えて製作しているのを毎回、拝見してますと、、、もはやスーパーマンですよ!!
(><)/
毎度、凄いっ!!
と感じております(^^;;
製品を引き渡したユーザー自宅に行って、出来栄えを一度でも味わいたいですね!!(><)/
2013/07/04 15:07 | audio好き [ 編集 ]
コメント有難う御座います!
audio好きさん
こんばんは。
そんなに褒めて頂き、有難う御座います。
虚像が…虚像が…肥大し過ぎ…です(笑)
まだまだ、先は長いですが、紹介出来る範囲でアップして行きますね!
今後とも、宜しくお願い致します!
2013/07/04 18:20 | HARADA [ 編集 ]
こちらこそ、よろしくお願い致します
m(__)m
2013/07/04 20:18 | audio好き [ 編集 ]
あいかわらず変なものを・・・いやもとい、面白いもの作ってますね~☆
私はせっせと日曜大工ばりのホームセンターの什器づくりに打ち込んでおります(^^;
会社命令の消防の資格の勉強もあって、アニキのブログも最近あまり見れてないです
トホホ・・・
2013/07/04 23:37 | 九州のプチ軍事マニア42歳 [ 編集 ]
コメント有難う御座います!
九州のプチ軍事マニア42歳
はい、どこにも参考資料の無い物が多く困って…いやもとい、面白です☆
資格は尊いので頑張ってね~!!
2013/07/05 07:20 | HARADA [ 編集 ]
こんにちは。
私も若い頃にキットを組んだバックロードホーンをまだ
愛用しています。
キットは、コーラル製で、フルレンジユニットは
フォステクス製です。
また時々のぞかしてもらいます。
ほんとうに昨日は暑かったですね。
御身体に気をつけられてください。
失礼します。
2013/07/09 08:41 | kotaro [ 編集 ]
コメント有難う御座います!
kotaro さん
こんにちは。
バックロード!イイですね~!
コーラル音響ですよね、日本にも素晴らしいメーカーが沢山あったのに…サンスイ同様に無くなってしまったのが惜しいですね!
ぜひぜひまたコメントしてください!
今日も暑かったですね!
2013/07/09 18:57 | HARADA [ 編集 ]
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